老眼鏡の選び方|度数やおしゃれな老眼鏡など

中近両用・近々レンズとは?室内・デスクワーク向けレンズの選び方

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中近両用レンズと近々レンズの違い、室内・デスクワーク向けの選び方をテーマにしたイメージ画像

老眼鏡をかけて手元の書類はよく見えるのに、顔を上げるとパソコンの画面や部屋の中がぼやける。かけたり外したりを一日に何度も繰り返している——そんな方に向いているのが、中近両用レンズ近々(きんきん)レンズです。

どちらもよく聞く「遠近両用」とは別物で、室内で過ごす時間・デスクに向かう時間に的をしぼったレンズです。この記事では2つの違い、向いている人、そして買うときに知っておきたい現実的な注意点を整理します。

中近両用・近々レンズとは

老眼鏡のレンズは「どの距離にピントを合わせるか」で性格が決まります。中近両用と近々レンズは、そのカバーする距離の幅が違います。

中近両用レンズ

手元から室内の奥(おおむね3m前後)までをカバーするレンズです。1枚のレンズの中で、下のほうが手元用、上にいくほど弱い度数になるよう連続的に変化しています。

デスクの書類を見て、顔を上げて向かいの人と話し、壁の時計を見る——といった室内での視線の動きをかけたままこなせるのが利点です。ただし、屋外で遠くを見る用途には向きません。

近々レンズ

手元から1m程度までの、さらに狭い範囲に特化したレンズです。カバー範囲を絞っているぶん、手元側の視野が広くとれるのが特徴で、机の上を広く使う作業に向いています。

書類とパソコン画面を行き来する事務作業、手芸や細かい手作業など、「机の上で完結する時間が長い人」向けのレンズです。

単焦点は手元だけ、近々レンズは手元から1m、中近両用は手元から室内、遠近両用は手元から遠くまで、というレンズの種類ごとにピントが合う距離の範囲を横バーで比較した図

遠近両用・単焦点との違い

4種類を「どこにピントが合うか」で並べると、性格の違いがはっきりします。

  • 単焦点(一般的な老眼鏡):手元の一点だけ。もっともシンプルで安価。読書や新聞に最適ですが、顔を上げるとぼやけます
  • 近々レンズ:手元〜1m。机の上が広く見える。室内を歩き回るには不向き
  • 中近両用レンズ:手元〜室内。かけたまま室内で過ごせる。屋外・運転には不向き
  • 遠近両用レンズ:手元〜遠く。かけっぱなしにできる反面、手元を見る範囲がレンズ下部の狭い部分に限られる

「遠近両用があれば全部まかなえるのでは」と考えがちですが、遠近両用は遠くまで担当するぶん、手元用の領域が狭くなります。デスクワークが長い方が疲れやすいのはこのためで、そこを埋めるのが中近両用・近々レンズという位置づけです。

レンズの構造そのものの違いは老眼鏡レンズ3種類の違いと選び方で詳しく解説しています。

こんな人に向いている

  • デスクワークが1日数時間以上ある → 近々レンズ、または中近両用
  • 書類と画面を何度も見比べる → 近々レンズ(手元側の視野が広い)
  • 室内で家事をしながら手元も見る → 中近両用(キッチンからリビングまでカバー)
  • 会議・打ち合わせで手元と相手の顔を行き来する → 中近両用
  • 老眼鏡をかけ外しするのが煩わしい → 中近両用
  • 読書や新聞が中心で、ほかにあまり使わない → 単焦点で十分。無理に多焦点にする必要はありません

逆に、外出や運転で使いたい方には中近両用は向きません。遠くの標識や信号がはっきり見えないため危険です。屋外用は遠近両用か、遠く用のメガネを別に用意してください。

買うときに知っておきたいこと

ここが実務的にいちばん重要な点です。中近両用・近々レンズは、既製の老眼鏡としてはほとんど流通していません。通販や量販店の棚に並ぶ「+1.0」「+2.0」といった老眼鏡は、原則すべて単焦点です。

そのため、次のどちらかになります。

  • 眼鏡店でつくる:度数だけでなく、目の高さ・視線の下げ方まで合わせる必要があるため、フィッティングを含めて店舗で作るのが基本です。価格は単焦点の既製品より上がります
  • 用途別に単焦点を使い分ける:読書用と画面用など、距離ごとに度数の違う単焦点を複数持つ方法です。コストが低く、まず試しやすい現実的な選択肢になります

また、多焦点レンズは慣れが必要です。視線を下げるとピントが合う位置が変わるため、最初は足元が揺れて見えたり、階段が怖く感じたりすることがあります。多くは数日〜2週間程度で慣れますが、合わないと感じたら我慢せず購入店に相談してください。

使い分けの考え方は老眼鏡は何本持つべき?用途別の使い分けガイドに、距離ごとに度数がどう変わるかは作業距離で選ぶ老眼鏡の度数にまとめています。

まず単焦点で距離を試すという方法

いきなり中近両用をつくる前に、自分がどの距離をいちばん長く見ているのかを確かめることをおすすめします。既製の単焦点は安価なので、距離の当たりを付ける用途に使えます。ここで分かった距離は、そのまま眼鏡店での相談材料になります。距離の測り方と度数の関係は読書用と手元作業用はどう違う?作業距離で選ぶ老眼鏡の度数で詳しく解説しています。

ブルーライトカット老眼鏡 Maestro

ブルーライトカット老眼鏡 Maestro|画面までの距離を試す1本

ブルーライトカット加工付きの既製老眼鏡(単焦点)。パソコン画面までの50〜70cmに合う度数を確かめたいときの選択肢です。中近両用そのものではありませんが、必要な度数の見当を付けるのに使えます。

参考価格 2,200〜3,980円前後(2026年8月時点) / 価格・在庫は変動します

ポッドリーダースマート 折りたたみ老眼鏡

ポッドリーダースマート(折りたたみ・全10色)|手元用としてもう1本

度数の選択肢が広い折りたたみ式の既製品。画面用とは別に、30cm前後の手元用を用意して使い分ける場合に向いています。

参考価格 1,480〜1,780円前後(2026年8月時点) / 価格・在庫は変動します

レンズの種類別の比較

レンズ 見える距離 向いている場面 入手のしやすさ
単焦点 手元のみ(約30〜50cm) 読書・新聞・スマホ 既製品が豊富・安価
近々レンズ 手元〜約1m デスクワーク・手作業 眼鏡店でつくる
中近両用 手元〜室内(約3m) 室内全般・家事・会議 眼鏡店でつくる
遠近両用 手元〜遠く 外出・かけっぱなし 眼鏡店でつくる

※距離の数値は一般的な目安です。実際の見え方は度数・レンズ設計・製品によって異なります。

よくある質問

Q. 中近両用と近々レンズ、どちらを選べばいいですか?

A. 室内を移動しながら使いたいなら中近両用、机に向かっている時間が長いなら近々レンズが目安です。迷う場合は、1日のうちどの距離を見ている時間がいちばん長いかで判断してください。

Q. 中近両用で車の運転はできますか?

A. 向いていません。遠くにピントが合わないため危険です。運転時は遠く用のメガネか遠近両用に掛け替えてください。

Q. 通販で中近両用は買えますか?

A. 既製品としてはほとんど流通していません。目の高さや視線の下げ方に合わせる必要があるため、眼鏡店での作製が基本になります。通販で手に入るのは主に単焦点です。老眼鏡はどこで買う?もあわせてご覧ください。

Q. 慣れるまでどれくらいかかりますか?

A. 個人差がありますが、数日〜2週間程度が目安とされます。歩行時のふらつきが強い、頭痛が続くといった場合は使用を中断し、購入店や眼科に相談してください。

Q. 今の老眼鏡が合わない気がします。中近両用に替えれば解決しますか?

A. まず度数そのものが合っているかを確認してください。距離に対して度数が強すぎる・弱すぎるだけの場合もあります。老眼鏡の買い替え時期で判断の目安を紹介しています。

まとめ

中近両用は手元から室内まで、近々レンズは手元から1mまでをカバーするレンズです。遠近両用より手元の視野が広く、単焦点のようにかけ外しをしなくて済むのが利点で、デスクワークや室内で過ごす時間が長い方ほど効果を感じやすいレンズといえます。

一方で既製品はほとんどなく、眼鏡店での作製が前提になります。まずは自分に合う度数と、いちばん長く見ている距離を確かめることから始めてください。それが分かっていれば、店舗での相談もスムーズに進みます。

見えにくさが急に強くなった、頭痛や目の痛みが続く、片目だけ見え方が違うといった場合は、レンズの選択で解決しようとせず眼科・眼鏡店にご相談ください


最終更新:2026年8月 / 本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断・治療を目的とするものではありません。

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